FX 外国為替証拠金取引
FXは投資の話になれば絶対に聞く言葉だと思います。
FXはレバレッジを最大25倍までかけられるのでとてもハイリスクでハイリターンです。
これは最大のメリットでありデメリットにもなり得ます。
先物取引・オプション取引同様に私はビギナーの方にはおすすめしませんが是非知ってほしい商品でもあります。
今回はそんなFXについて簡単にわかりやすく解説していきます。
FXとは
FX(Foreign Exchange)=外国為替証拠金取引
証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引で
通貨証拠金取引とも言います。
証拠金を差し入れて、日本円と米ドルなどの異なった2つの通貨を転換する取引を指します。
注意点と投資者保護ルール
「注意点1」
外国為替証拠金取引は、金融商品取引法の登録を受けた業者でなければ行うことができません。
「注意点2」
登録を受けた業者と取引を行う場合でも、その業者の信用力を慎重に判断し、信用できる業者と取引を行いましょう。
「注意点3」
外国為替証拠金取引は、比較的少額で取引できる反面、差し入れた証拠金以上の多額の損失が生じるおそれのある非常にリスクの高い商品です。
取引の仕組みと取引に伴うリスクを十分に理解したうえで、自らの責任で適切な投資判断を行ってください。
「ルール1 証拠金制度(レバレッジ制限)」
個人が店頭FX取引を行う際は、通貨ペアの種類を問わず、取引金額に対して4%以上の証拠金を差し入れ、維持する必要があります(レバレッジに換算すると25倍以下)
法人が店頭FX取引を行う際は、通貨ペア毎に、過去の相場をもとに算出される額以上の証拠金を差し入れる必要があります。
「ルール2 ロスカットルール」
金融商品取引業者は、FX取引を取り扱う際は、投資者の損失の拡大を防止するためのロスカットルールを定めます。
為替相場の変動により、評価損の額があらかじめ業者と取り決めた水準に達した場合は、強制的に決済して取引を終了させます。
「証拠金の管理方法」
金融商品取引業者は、万が一業者が破綻した場合でも顧客の資産を保護するために、信託銀行等への金銭信託により、顧客から預かった資産を自己の資産と明確に区分して管理することが求められています。
取引所FX取引にかかる証拠金は、金融商品取引業者を通じて、金融商品取引所に直接預託され、金融商品取引所において管理されます。
「勧誘規制」
FX取引では、次のような勧誘行為は禁止されています。
・勧誘の要請をしていない顧客に対し、訪問又は電話をかけて店頭FX取引を勧誘すること
・取引所FX取引又は店頭FX取引を勧誘する前に、投資者に勧誘を受ける意思の有無を確認せずに勧誘すること
・取引所FX取引又は店頭FX取引の勧誘を受けた投資者が、契約・引き続き勧誘を受けることを希望しない旨の意思を示したにもかかわらず、勧誘を継続すること
「両建て取引の禁止」
売建玉と買建玉を同時に保有する両建て取引は、取引コストを二重に負担することや
スワップポイントが相殺されることなど、経済合理性を欠くおそれがあることから、金融商品取引業者が両建てを勧誘することは禁止されています。
一部金融庁HPより抜粋
メリット・デメリット
「メリット① 利益・為替差益が狙える」
買いっぱなし・売りっぱなしでは為替差益を得ることはできません。取引している通貨ペアを決済することで、利益が得られます。
「メリット② 利益・スワップポイントが付く」
スワップポイントと呼ばれる2国間の金利差から生じる金利(金利差調整分)を狙う取引があります。
スワップポイントを得るための鉄則は高金利通貨を買い、低金利通貨の売りを出すことです。
日本は2001年から断続的にゼロ金利政策、マイナス金利政策が取られているため、円が絡んだ通貨ペアの金利のほうが高く、例えば米ドル(米ドル/円)を買えばスワップポイントが得られます。
逆に、円高見通しのあるときに高金利通貨を売って低金利通貨を保有すると、スワップポイントを支払うことになります。
「メリット③ スプレッドが狭い」
為替の売り値と買い値には値幅があり、それをスプレッドと言います。このスプレッドがFX取引で負担する唯一のコストになります。
外貨預金の場合、金融機関によりますが米ドル/円で1円から50銭かかります。
一方FXの場合、米ドル/円のスプレッドは1通貨当たり0.3~1銭と低く設定されています。
「メリット④デメリット① レバレッジ効果」
多くの金融商品は、手持ちの資金の範囲内でしか売買ができないため、10万円の資金であれば10万円以内での取引になりますが、FXでは最高25倍のレバレッジがかけられるので、10万円の資金でも250万円(10万円×25倍)の取引ができます。
レバレッジをかけると少額の資金でも大きな取引ができるという利点がある半面、相場を読み違えると損失にもレバレッジがかかり大損してしまいます。
レバレッジを高くすればするほどハイリスク・ハイリターンになるので、初心者のうちは2~5倍程度の低いレバレッジにとどめておくことが賢明だと思います。
レバレッジの設定をせずに証拠金を多めに預けることで、レバレッジを下げることができます。
レバレッジ取引は利益が大きくなりますが、相場を読み誤ったとき、損失が際限なく膨らむのではと不安になりますが、これを防ぐ方法として強制ロスカットという仕組みがあります。
ある一定の水準に達すると自動的に取引を決済し、基本的には損失が確定するため、際限なく追加資金の入金を求められることはありません。
「デメリット② 相場変動リスク」
外国為替相場は、各国の政策金利や景気動向等と密接に関連しており、経済指標、金融政策、政治情勢、要人の発言などの影響を受けて変動します。
相場が急激に変動したときは、証拠金の額を上回る損失が生じることがあります。
「デメリット③ 金利変動リスク」
スワップポイントの受払いが日々発生しますが、スワップポイントは、各国の短期金利に応じて日々変動するため、金利の動向によっては、期待していたようなスワップポイントを受け取れない場合があります。
場合によっては、スワップポイントが受取りから支払いに転じることがあります。
「デメリット④ 市場が24時間動いている」
寝ているときも市場は常に動いているため、知らないところで相場が変動するというリスクもあります。
まとめ
FXに関しては他の投資商品よりも細かくルールなどが設けられています。
それだけ怖い商品なのです。ただ、レバレッジを多くきかせられる商品ですのでリターンも大きいです。
冒頭の通り、ビギナーの方にはおすすめできるものではありませんが、魅力がある商品ではあります。
ご質問等ございましたらお気軽にどうぞ(^^♪
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